ガトーショコラとザッハトルテの違いは?味・材料・作り方の違いを調査
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定番のチョコレートケーキと言えば、ガトーショコラやザッハトルテを思い浮かべるという方も多いのではないでしょうか。数あるチョコレートのお菓子の中でも、バレンタインやクリスマスの季節や自宅で手作りするには人気のケーキですね。
しかし、ガトーショコラとザッハトルテは非常によく似ており、違いが分かりにくいケーキで違いは何なんだろう…?と疑問に感じている人もいるかも知れないですね。
一言にチョコレートケーキと言っても、それぞれ種類によって特徴や食感、材料や作り方などに違いがあるんですよ。
今回は、ガトーショコラとザッハトルテの違いを味・材料・作り方の観点からご紹介します。
ガトーショコラとザッハトルテの違いは?
同じチョコレートケーキに分類されることから非常によく似ているように感じるガトーショコラとザッハトルテですが、よく調べてみるとそれぞれの違いがよく分かるので、それぞれご紹介していきますね。
ガトーショコラの発祥はフランス
まず、ガトーショコラとザッハトルテは生まれた国が違います。
ガトーショコラの発祥はフランスであり、その名称はチョコレート菓子全般を指します。
フランス語でガトーはケーキを、ショコラはチョコレートを意味する言葉です。日本ではしっとりとしたチョコレートケーキに白い粉砂糖がかかったものがガトーショコラとして認識されています。
ザッハトルテの発祥はオーストリア
ザッハトルテはオーストラリアで生まれたケーキです。
ザッハーというお菓子職人が考案した最高級のケーキという意味を持ちます。チョコレートケーキの中でも高級品という位置づけにあることから、"チョコレートケーキの王様"とも言われています。
また、カロリーにも違いがあります。18cm型を8等分した場合、ガトーショコラは273kcal、ザッハトルテは513kcalです。
同じチョコレートケーキでもカロリーはザッハトルテの方が高いのです。ザッハトルテの生地に含まれる杏子のジャムや、表面をコーティングするチョコレートなどの違いがカロリーの差にも表れていることが考えられます。
ガトーショコラとザッハトルテの味の違いは?
同じチョコレートケーキに分類されるものであっても、ガトーショコラとザッハトルテは味にも違いがあります。
まず、ガトーショコラは濃厚なチョコレートを使用した、チョコレートの味を堪能できるケーキです。チョコレート以外のトッピングや追加される味はありません。
しかしザッハトルテは生地の間に杏子ジャムを挟むことから、チョコレートだけでなく杏子ジャムのさっぱりとした甘酸っぱい味を楽しむことができます。
同じチョコレートケーキでも、しっとりとしたチョコレートの素材の味を楽しむガトーショコラと、チョコレートと杏子ジャムを一緒に楽しむザッハトルテの味は全く違います。
ガトーショコラとザッハトルテの仕上げが大きな違い
また、ガトーショコラは焼き上げた後に白い粉砂糖を振りかけ、しっとりとした食感で食べることができます。
一方ザッハトルテは最後にケーキの表面をチョコレートでコーティングするので、ずっしりとした食感で食べることができます。
同じチョコレートケーキでも、チョコレートの味だけを堪能してしっとりとした食感を楽しむことができるガトーショコラと、杏子ジャムやチョコレートのコーティングでずっしりとした食感を楽しむことができるザッハトルテでは全く違うことが分かりますね。
ガトーショコラとザッハトルテの材料の違いは?
ガトーショコラとザッハトルテを作る上で必要な材料は、卵やバター、薄力粉やグラニュー糖など同じものもあります。
材料の違いで分かりやすい点は、ザッハトルテの特徴とも言える生地の間に塗る杏子ジャムです。杏子ジャムが無い場合は他の果物のジャムやシロップで代用することもできます。
しかし、正式なザッハトルテはチョコレートの甘さと杏子ジャムの甘酸っぱさを楽しむものなので正統さを求める場合は杏子ジャムを用意しましょう。
使う材料はほぼ同じだけど…
また、ガトーショコラに使用するチョコレートはカカオ濃度が60%~70%程が良いとされています。チョコレートを堪能できるケーキだからこそカカオの含有量が高いチョコレートを選んでおきたいですね。
そして、ザッハトルテで使用する杏子ジャムにラム酒やブランデーを少量加えて弱火で煮込むだけで大人の風味を出すことができます。気になる方は是非、ラム酒かブランデーも用意してみてください。
ガトーショコラとザッハトルテで使用する材料はほぼ同じです。ただし、ザッハトルテの杏子ジャム以外にもそれぞれの風味や正統性をより高くするためにはチョコレートのカカオ濃度やラム酒・ブランデーなどそれぞれ必要な材料に違いが出ます。
ガトーショコラとザッハトルテの作り方の違いは?
ガトーショコラもザッハトルテも、生地とメレンゲを混ぜ合わせて型に入れて焼き上げるまで、作り方はほぼ同じです。
ケーキが焼き縮みしないように、メレンゲはしっかり泡立てましょう。生地と混ぜ合わせる際はメレンゲの気泡が潰れない様にゴムベラで切るように混ぜることがポイントです。
ガトーショコラとザッハトルテの作り方の違いは焼き上げた後の工程にあります。
ガトーショコラはケーキを焼き上げてから飾りの白い粉砂糖を振りかけて完成します。
ザッハトルテの作り方の方が複雑
一方ザッハトルテは、まず焼き上げたケーキのスポンジの厚さを半分に切り、その間に杏子ジャムを塗ります。
スポンジを再度重ねてからは表面をコーティングするチョコレートを作ります。生クリームとビターチョコレート、無塩バターを溶かして混ぜ合わせ、ケーキに流してコーティングします。
この際、気泡が入らないように一気に流し込み、パレットナイフなどでケーキの上面と側面の厚みにムラが無いよう均一に塗りましょう。
このように、ガトーショコラとザッハトルテでは後半の作り方が全く違います。
どちらもスポンジ部分が重要になるので、メレンゲや生地の混ぜ合わせは焼き縮みしないように丁寧に作りましょう。
まとめ
今回はガトーショコラとザッハトルテの違いは?味・材料・作り方の違いを調査してきました。
ガトーショコラとザッハトルテはどちらも王道のチョコレートケーキです。それでも発祥した国や味、材料や作り方を比較すると全く違うケーキであることがよく分かりますね。
どちらも自宅で手作りすることもできます。調理工程は似ていますが、ザッハトルテは後半に杏子ジャムを塗る工程やチョコレートのコーティングがあるので、初心者の方はまずガトーショコラから挑戦してみてもいいかもしれません。
食感やカロリーなども違うので、チョコレートケーキに悩んだ際はそれぞれの違いからどちらにするか検討してみてはいかがでしょうか。