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トマト缶で節約! 鍋パを盛り上げるトマト鍋の実力と格上げ具材5選

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市販の鍋つゆでもおなじみになったトマト鍋。でも、特売のトマト缶でもちゃんとおいしいだしスープが作れること、ご存知ですか?

「うま味のかたまり」ともいわれるトマト。その実力が発揮されるメニューこそが、寒い時期においしいトマト鍋です。

さらに、SNSで映えるトマト鍋におすすめの具材を厳選! 鍋パーティーでふるまえば、節約しつつも家族や友達からホメられること間違いなしです。

トマトのうま味成分は加熱するとより濃厚になる!

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うま味成分とは、天然の食材やその料理を食べたときに「おいしい」と感じる物質。いわゆる「だし」になる成分です。

うま味成分といえば「グルタミン酸」「イノシン酸」がよく知られています。トマトにはこのグルタミン酸が豊富で、玉ねぎやにんじん、キャベツといったうま味の強い野菜のなかでも、その多さは圧倒的。ほかにもアスパラギン酸、グアニル酸など異なるうま味成分が含まれ、その相乗効果がうま味をいっそう強め、トマトは「うま味のかたまり」といわれるほどです。

また近年、トマトを加熱すると、グアニル酸が増加することも報告されています。グアニル酸は少量でグルタミン酸のうま味を強くするため、トマトは加熱調理するほうが、より濃厚で奥深いだしが出るというわけです。トマト鍋の一番の魅力は、この理にかなった“極うま”のだしスープにあるといえるでしょう。

鍋で冬場もおいしく、効率よくリコピンを摂取

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トマトに多く含まれる、健康に役立つ成分といえば「リコピン」です。カロテノイドという動植物に含まれる赤や黄、黄褐色の色素の一種で、にんじんなどのβ-カロテン、鮭などのアスタキサンチンも仲間。つまり、トマトの真っ赤な色素=リコピンです。

カロテノイドは近年、体の細胞を老化させて生活習慣病を招く活性酸素を消去する「抗酸化力」が高いとわかり、あらためて注目されています。特に、リコピンの抗酸化力は強力なことがわかってきました。

リコピンは熱に強いので、加熱により減る心配はありません。また、リコピンは脂溶性のため、油と一緒にとると体に吸収されやすくなります。特に加熱するとトマトの細胞壁が壊れて油になじみやすくなり、トマト鍋も油を使うことが大切なポイントです。

トマト鍋のだしスープはぜひ、真っ赤な完熟トマトの水煮を詰めた「トマト缶」で作りましょう。たっぷりトマトを食べられ、冬場のリコピン摂取に最強のメニューになります。

トマト缶を使い分けて、好みのだしスープに!

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一般的なトマト缶には、水煮トマトを丸ごと果汁に浸した「ホールトマト」、水煮して果肉をさいの目に切った「カットトマト」の2種があり、それぞれ特徴があります。

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★ホールトマト……イタリアでおなじみのサンマルツァーノ種など、細長のトマトがよく使われ、果肉は甘く、中の種は酸味が強いという甘酸っぱさが持ち味。やわらかいので、よくつぶして均一の甘酸っぱさにするか、ざるでこして種を除くと酸味が抑えられます。煮込みソースなど、なめらかに仕上げたいときに向きます。

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**★カットトマト……**甘味のある丸い品種のトマトがよく使われ、種はおおむね取り除かれるため酸味は控えめ。カットしてあるので便利なうえに、果肉がしっかりして煮くずれにくく、果肉の食感を残したいときに向きます。

どちらを選ぶかは好みですが、さっぱり派にはホールトマト、甘め派にはカットトマトがおすすめです。シンプルなイタリア風トマト鍋のだしスープは簡単。にんにくのみじん切り、好みで赤唐辛子をオリーブ油で香りが出るまで炒め、トマト缶、同量の水を加えて軽く煮詰めて、バジルなどで風味をつけましょう。

主役のトマト缶は、鍋の大きさにより1~2缶使います。少なめのときはトマトケチャップ、トマトジュースを足し、塩、こしょう、コンソメの素などで調味して、トマトのうま味をしっかり活かしましょう。

うま味増量+SNSで映える! トマト鍋のごちそうレベルを引上げる5つの具材

トマトだしスープを煮立てたら、あとは好みの肉や魚介、野菜などを煮込めばOK。特に楽しさや華やかさを演出したいときは、こんな具材を用意するのがおすすめです。

チーズ……トマトスープに映える食材といえばコレ!

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イタリアンの基本ともいえる組み合わせ。うま味が強くなるのはもちろん、真っ赤なトマト✕トロトロの糸を引くチーズは目にもごちそう! 残ったトマトだしスープにピザ用シュレッドチーズをたっぷりと入れ、串刺しのバゲットや蒸し野菜にからめてフォンデュ風に味わうと簡単。チーズが鍋肌に焦げつかないよう、火加減はマメに調整しましょう。

*きのこ……数種を合わせて極うまのダイエット鍋*

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淡泊なようで、意外にうま味が濃厚なきのこ。グルタミン酸、グアニル酸の両方が豊富に含まれ、トマトと合わせると抜群のうま味鍋に! しめじ、まいたけ、エリンギなど数種を合わせると、相乗効果でよりうま味が増します。きのこは食物繊維が豊富でカサが出るので、節約の強い味方でも。水分が多いので、スープが少なくなった締めの具材にもおすすめです。

さば缶……手軽なのに、豪華に見えて栄養満点!

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青魚に多い不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)の摂取源として話題を呼んださば缶。トマト鍋には、味のついてないさばの水煮缶を。オイルサーディンより安上がりで、身が太いのでごちそう感も出ます。しかも、一般的な生さばより、水煮缶のほうがDHAもEPAも多く含まれます。成分が溶けた缶汁も捨てずに、だしスープと合わせて使いましょう。しょうがやにんにく、バジルと煮ると、臭み消しにもなりおすすめです。

*ブロッコリー……色よく塩ゆでして食べる直前に投入*

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ブロッコリーはほかの具材と一緒に生から煮ると、花蕾が煮くずれたり、色が悪くなりがちです。下ごしらえで色よく塩ゆでして、ほかの具材が煮えてからトッピングしましょう。ブロッコリーに含まれるβーカロテンは、トマトのリコピンと同じく抗酸化に働きます。ビタミンCも多く、単品でゆでて加熱を最小限にすれば、残存率が高まり、赤と緑の彩りも楽しめて一石二鳥です。

オリーブ……大人の鍋パに。酸味がワインにも合う!

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最近はスーパーでも買えるオリーブの塩漬け。いわゆるピクルスで、酸味がトマトのアクセントにぴったりで、南イタリアの定番パスタソース「ブッタネスカ」もこの組み合わせです。トマトだしスープを作るときに、オリーブも一緒に煮込みましょう。本来はアン,チョビで風味づけしますが、なければツナ缶と塩で代用を。野菜やパンにからめたり、締めのパスタソースにおすすめです。

不足しがちな野菜がたくさん食べられ、締めの楽しみ方も幅広いトマト鍋。うま味濃厚な温かいスープを味わえば、健康や美容にもしっかり役立ちますよ!

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