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春キャベツのおいしい時期と賢い丸ごと大量消費テク5選

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お得でも丸ごと1個買うと、冷蔵庫で場所を取る……。そんな悩ましいずっしりと重たい冬キャベツが、明るい緑色で軽やかに! そう、春キャベツのシーズン到来です。

安くおいしくなる時期は? 味や食感、栄養などの特徴は? さらに、春キャベツを丸ごと使い切って節約にも役立つ、おすすめの調理法をご紹介します。

4月にかけて出荷が増えていく

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悪天候などがなければ、全国の生産地リレーによって通年で食べられ、値段も手ごろなキャベツ。なかでも、1~3月は冬キャベツを中心に、春キャベツも出回り始めます。出荷量が増え、例年はキャベツが安値になりやすい時期です。

とはいえ、2023年はあらゆる食品が値上がりし、キャベツも輸送コスト高騰などの影響を受けています。常に価格は変動していますが、それでも国産の露地栽培が基本のキャベツは比較的、価格も安定傾向。値上げに踏み切る食品が絶えないなか、食費節約を支える頼もしい存在といえるでしょう。

愛知や千葉、神奈川など、主産地の春キャベツは2~3月に出荷が増えて、4~5月が最盛期となります。特売になるタイミングを逃さないように、しっかり注目しましょう。

冬キャベツとの一番の違いは、葉のやわらかさと甘味

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初夏~夏に種をまき、寒い時期に収穫するのが「冬キャベツ」。一方、秋に種をまき、冬を越して暖かくなって収穫するのが「春キャベツ」です。

じつは、栽培時期に合わせて、それぞれ適した品種が植えられていること、ご存知でしたか? つまり、品種による違いが、それぞれの特徴となっているのです。

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冬キャベツ……傷んだ外葉が取り除かれ、白っぽい色をしていることが多い。平べったい楕円状の品種が一般的で、巻きが硬くしっかりとしている。葉は厚みがあって、バリッと硬め。煮くずれにくいため、煮込みなど加熱料理に適している。

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春キャベツ……外葉もついた状態で出回り、外側は鮮やかな緑色、内側は淡い黄緑色をしている。丸いボール状の品種が一般的で、巻きが緩くふんわりとしている。葉がやわらかで、水分が多く甘味があるため、サラダなど生食に向く。

このほか、7~10月に出回るものは「夏秋キャベツ」といわれ、おもに群馬や長野などの高原地域で生産されています。いずれも、もとは冬キャベツの品種が、気候風土に合わせて改良されたものといわれます。

春キャベツはビタミンCやβ-カロテンの含有量が多め

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まず、キャベツの栄養で注目すべきは、この3つのビタミンでしょう。なかでも「ビタミンU」は特徴的。キャベツに多い栄養成分で、もちろん春キャベツにも含まれます。

★ビタミンU……別名「キャベジン」で知られる、キャベツから発見されたビタミン様物質。胃酸の分泌を抑えて荒れた胃粘膜を修復するなど、胃腸が弱い人に役立つ。ただし、熱に弱い。

★ビタミンC……キャベツはビタミンCが豊富な野菜のひとつ。活性酸素を抑える抗酸化作用があり、老化予防や美肌、免疫力アップに役立つ。ビタミンCは水溶性で、熱に弱い。

★ビタミンK……血液を凝固させる働きを持つ、脂溶性ビタミン。骨の強化を助け、骨粗しょう症の薬にも使われる。キャベツにはカルシウムも含まれ、一緒にとれることもメリット。

ほかにもキャベツには、抗酸化に働くβ-カロテン、とりすぎた塩分の調節に役立つカリウム、いわゆる“腸活”に欠かせない食物繊維も多く含まれ、こまめに食べる習慣をつければ、健康や美容にも役立つこと間違いなしです。特に緑色が鮮やかでみずみずしい春キャベツは、冬キャベツに比べ、ビタミンCやβ-カロテンの含有量が多めです。

また、冬キャベツを選ぶときは、ずっしりと重みがあるものが良品とされますが、春キャベツは逆です。巻きがふんわりとして、手に持って軽いものを。さらに、外葉が色鮮やかでみずみずしいものを選びましょう。

あえて煮込まない! 得する春キャベツの大量消費メニュー

キャベツの栄養のなかで、ビタミンU・Cは熱に弱いという特性があります。損失を少なくするには、積極的に生で食べたいもの。葉がやわらかく甘味のある春キャベツは、まさにうってつけです。

生食=つけ合わせの千切りキャベツと決めつけず、簡単な常備菜でひと工夫。加熱する場合も春キャベツはあえて煮込まず、サッと火を通すことが栄養とおいしさを活かすポイントです。1玉をあっという間に使い切り、サラダ以外でも毎日食べやすい調理法をご紹介します。

塩もみ・浅漬け……薄味でシンプルなほど、飽きずにつまみやすい

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ざくざく切った春キャベツに塩1~2つまみをもみ込み、10~15分おいて水けをぎゅっとしぼるだけ。細切りのにんじん、塩昆布やおかかなどを合わせると、うま味が浸みてよりおいしくなります。冷蔵で2~3日もち、水けは出ますが、そのぶんかさが減って意外と量も食べられます。献立の副菜ほか、小腹が空いたときのつなぎに役立てましょう。

酢漬け・コールスロー……ダイエットで話題の「酢キャベツ」を食べやすく

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多めの酢にみりんを少し混ぜて煮切り、冷まして千切りにした春キャベツをしんなりするまで漬けておきます。さらに食べたい量を取り、マヨネーズ、塩・こしょうとあえて調味すれば簡単コールスローに。サンドイッチやホットドッグなど、パンにはさんで食べるのがおすすめ。酢漬けの状態なら、1週間ほど冷蔵保存できます。

あえもの・ナムル……韓国風にごま油をきかせ、わかめや海苔とあえて

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春キャベツはちぎって熱湯を回しかけ、残りの湯で乾燥わかめを戻して、それぞれ水けをしぼってボウルに合わせます。鶏ガラスープの素、おろしにんにく、いり白ごま、ごま油を混ぜ合わせ、キャベツとわかめをあえればできあがり。塩けが足りなければオイスターソースや塩で調味し、わかめの代わりに海苔をあえても。簡単で飽きずに食べられ、お酒のつまみにもおすすめです。

ステーキ…こんがり、春キャベツのおいしさをそのまま味わいます

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春キャベツ1/2個を半分に切り、芯をつけたまま、さらにくし形に切ります。フライパンににんにくとオリーブ油を熱してキャベツを入れ、そのまま3分ほどこんがりと焼き、塩・こしょうをふります。裏返して油を足し、ふたをして3分ほど蒸し焼きにして、塩・こしょうをふれば完成。好みでレモンをしぼっても。簡単で春キャベツの緑色も映えて、やみつきになるおいしさです。

野菜炒め……先に春キャベツだけ、サッと炒めておくのがコツ

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ざく切りにした春キャベツを主役に、豚こま切れ肉、にんにく、好みのきのこなどを用意します。フライパンに油を強火で熱してキャベツをサッと炒め、酒、鶏ガラスープの素をふり入れてふたをし、1分ほど蒸し焼きに。取り出して、同じフライパンに油を足し、にんにく、豚肉を炒めて火が通ったら、きのこを炒め合わせます。最後にキャベツを戻し入れ、塩・こしょうで調味を。具材の種類はシンプルにして、春キャベツをたっぷり使いましょう。

春キャベツは季節限定です。旬の時期を逃さず生でせっせと食べれば、熱に弱いキャベツの栄養をしっかりとれ、ガスや電気の光熱費節約にもつながります。丸ごと1玉使いきって、春を感じながら、節約と栄養摂取に役立てましょう!

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