アイスプラントってどんな野菜?気になる栄養素やおすすめレシピを紹介!
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アイスプラントという野菜の名前を最近よく耳にしますが、一体どのような野菜なのでしょうか。取り入れてみたいけどどのように料理をしたらいいのか、保存方法や栄養価なども気になる方も多いでしょう。
本記事では、アイスプラントがどのような野菜なのか、気になる栄養素やおすすめのレシピをご紹介します。保存方法も合わせて解説するのでぜひ参考にしてください。
アイスプラントとは?
鮮やかな緑色をしているアイスプラントは、珍しい野菜のため日本のスーパーなどではあまり見かけることも少ないです。ヨーロッパでは古くから食されており、フランスやベルギーなどでは高級の食材として使用されており、多くの食通から愛され続けています。
「正午に咲くつぼみ」と称されるアイスプラントは暑い時間帯でも花を咲かせられるほど乾燥に強いです。
アイスプラントは厚みのある小さな葉の表面にキラキラとした水滴の粒が無数に付いている見た目が特徴です。高さは10cm〜30cmあり多肉多汁の組織を持つ多肉植物で、南アフリカのナミブ砂漠が原産のハナミズナ科メサンブリアンテマ属の葉物野菜となっています。
日本では温暖化で青梗菜などの中国野菜の栽培が難しくなっていることの対策として、JAの呼びかけで栽培されるようになりました。
アイスプラントに含まれる栄養素と効果
アイスプラント100gあたりに含まれる栄養素は以下の表の通りです。
栄養素 | 含有量 |
---|---|
炭水化物 | 1.2g |
タンパク質 | 0.5g |
脂質 | 0.3g |
ビタミン | 9mg |
食物繊維 | 0.8g |
アイスプラントには、私たちの健康に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。上記以外にも摂取しておきたい栄養素は以下の3点です。
- イノシトール
- βカロテン
- プロリン
では、順番に解説します。
イノシトール
イノシトールとは、ビタミン性物質であり筋肉や神経細胞に多く存在している栄養素です。アイスプラントにはイノシトールが豊富に含まれており健康効果としては、生活習慣病の予防、改善効果があります。
イノシトールにはコレストロールの流れもよくしてくれるので、脂肪分の多い食事やダイエットにも効果的です。ほかにも神経の伝達や脳の活動も正常に保ち、髪の健康を維持する効果もあり、抜け毛などの皮膚トラブルも防ぐ効果があります。お酒をよく飲む方にもぴったりです。
β-カロテン
βカロテンはビタミンAに変換されて作用する働きがあり、体内で皮膚や粘膜の健康を維持し、光刺激反応に重要な役割を果たしています。
またがんの予防や免疫力向上、アンチエイジングなどにも効果があります。これらのビタミンAの機能以外でも抗酸化作用などにも効果があると報告されているのもポイント。βカロテンにはモロヘイヤ、人参などと同じく健康を維持するために必要な栄養素が入っています。
プロリン
アイスプラントにはプロリンも多く含まれています。プロリンとは皮膚などの組織を構成するアミノ酸(コラーゲンの原料)の一つです。
プロリンは効果として関節を改善する効果や美肌効果、脂肪を燃焼させるなどの作用があり、身体に必要な糖を合成する材料としての働きもあります。
プロリンを含む食材はアイスプラントの他にも「ゼラチン」「鶏肉」「豚肉」「チーズ」「えび」「小麦粉」「大豆製品」などが挙げられます。
アイスプラントの食べ方
ヨーロッパでは定番でフランス料理にも使用されているアイスプラント。葉に付いている無数の粒はほのかに塩分を含んでおり、そのままでもおいしく食べられます。
また、プチプチやシャキシャキとした食感が特徴で、そのまま食べる以外にも焼いたり揚げたりと、加熱して食べる食べ方などさまざまな料理に使用されています。ここからは、これら2点のアイスプラントの食べ方についてみていきましょう。
1.生で食べる
アイスプラントは生でそのまま食べられるので、サラダや和え物にもぴったりです。サッと水にくぐらせ、ふり洗いをしたら一口大にカットします。
ほのかに塩味を含んでいるのでドレッシングは控えめ、もしくはハムなどを混ぜてもおいしく食べられるでしょう。アイスプラントは鮮やかな緑色をしているので、見た目も華やかにできるのも魅力ですね。
2.焼いたり揚げたり加熱して食べる
アイスプラントは「焼く」「揚げる」など熱を加えて食べることもできます。アイスプラントを加熱するとプチプチとした食感からとろりとなめらかな食感へと変わります。
シンプルにオリーブオイルと塩コショウでソテーをしたり、ベーコンなどを加えてボリュームを出したりするのがおすすめ。
シャキシャキ感を残すためにサッと炒めるのがポイントです。また天ぷらやフリッターなど油で揚げると、衣のサクッと感とアイスプラントのとろりとした食感の違いを楽しめますよ。
アイスプラントの保存方法
アイスプラントの保存方法は、冷蔵保存と冷凍保存の2種類があります。常温で保存してしまうと萎びてしまうので注意しましょう。
冷蔵保存は、濡らしたキッチンペーパーにアイスプラントを包み、保存袋に入れて野菜室で保存します。およそ4〜5日間はおいしさをキープできるでしょう。
冷凍保存の場合は、アイスプラントを直接保存袋に入れて保存します。冷凍保存であればおよそ1か月間保存ができます。
冷凍したアイスプラントをお湯などで解凍してしまうと食感が変わってきてしまうので、凍ったままサラダなどに使うのがおすすめです。アイスプラントは萎びやすい野菜なので、シャキシャキした食感を楽しむためにもなるべく早く食べきりましょう。
アイスプラントは家で栽培できる
一般に流通しているアイスプラントは、水耕栽培という土を使わずに水と液体肥料だけで植物を育てる栽培方法で作られているものがほとんどです。しかしアイスプラントであれば畑やプランターで栽培することも可能です。
アイスプラントは塩味をつけるために収穫前に塩水を吸い込ませます。しかし、塩の量を間違えたりしてしまうと塩害という塩によって劣化や腐食、枯死してしまう可能性もあるので注意しましょう。
その点、プランター栽培であれば塩害の恐れがないので気軽に栽培を楽しめます。
アイスプラントのおすすめレシピ3選
アイスプラントは生だけでなく、炒めたり揚げたりと加熱してもおいしく食べられます。調理法によって食感がガラリと変わるので、簡単にさまざまなお料理に活用しやすいでしょう。ここからは簡単に作れるおすすめレシピをご紹介します。
おすすめのレシピは、以下の3点です。
- アイスプラントの天ぷら
- アイスプラントのサンドイッチ
- アイスプラントと納豆の和え物
では順番にご紹介します。
1.アイスプラントの天ぷら
衣をつけて揚げることでプチプチとした食感からサクサクとした食感へと変化し、食感の変化を楽しめるレシピです。
【材料 2人分】
・アイスプラント・・小1/2パック
・小麦粉またはてんぷら粉・・30g
・冷水・・・50ml
・塩・・適量
・レモンなどの柑橘類・・適量
・揚げ油・・適量
・塩ゆずこしょう
・塩と柚子の皮のすり下ろし1:1とこしょうを適量混ぜたもの
【作り方】
- アイスプラントをよく洗って適当な大きさにちぎって水分を切っておく。
- ボウルに小麦粉を入れ、冷水をすこしずつ入れて溶いていく。冷水がない場合は、氷を2個程度入れて一緒に混ぜる。
- 揚げ鍋に油を入れ、溶いた粉を菜箸で垂らしてすぐに浮かぶ程度になったら、アイスプラントを2に薄くくぐらせて揚げる。
- 数秒(10秒程度)ですくい上げて、油を切り、塩ゆずこしょうを添えて出来上がり。
引用元:アイスプラントの天ぷら
2.アイスプラントのサンドイッチ
レタスの代わりにアイスプラントを使って作るサンドイッチのレシピです。見た目も鮮やかでピクニックにもぴったりです。
【材料 2人分】
・食パン(6枚切り)・・・4枚
・レタス・・・好きなだけ
・トレビス・・・好きなだけ
・アイスプラント・・・好きなだけ
・人参・・・1本
<人参の味付け>
・塩・・・小さじ1/2
・はちみつまたは砂糖・・・小さじ1/2~1
・酢・・・大さじ1
・ハム・・・好きなだけ
・ベーコン・・・好きなだけ
・卵・・・2個
・サラダ油・・・少々
・塩、胡椒・・・少々
<シーザードレッシング>
・マヨネーズ・・・大さじ2~3
・粉チーズ・・・小さじ1~
・あらびきブラックペッパー・・・少々
・レモン汁・・・小さじ1
【作り方】
- 人参は千切りにして塩をまぶし、しんなりするまで置く。水けを絞り、ほかの調味料を加えて和える。ドレッシングの材料を混ぜる。ほかの野菜は大きめに切る。
- フライパンに油を熱し、卵を割り入れる。中火で1〜2分焼いて黄身が生のうちに裏返す。軽く押して平らになるように焼き、半熟のうちに取り出す。卵を焼いているときに開いている場所でベーコンをカリッとするまで焼く。
- パンを軽く焼き目が付くまで焼いて両面にドレッシングを塗る。ラップの上にパンを置き、彩りを考えながら具材を重ねていく。上に残りのパンを乗せて崩れないようにぎゅっと押し付ける。ラップできつくくるんでしばらく置き、半分に切る。あればワックスペーパーかオーブンペーパーで包む。
引用元:アイスプラントのサンドイッチ
3.アイスプラントの納豆和え
アイスプラントと納豆を和えるだけで簡単に作れる副菜です。あともう1品欲しいというときに重宝しますよ。
【材料 2人分】
・アイスプラント 30グラム
・納豆(たれ付) 1パック
・かつお節 2g
【作り方】
- アイスプラントは葉の部分は食べやすい大きさに切り、茎は小口切りにする。
- ボウルに納豆、納豆のたれを入れて混ぜ、1を加えて混ぜる。器に盛り、かつお節を散らす。
引用元:アイスプラントの納豆和え
まとめ
肉厚な葉とシャキシャキ、プチプチとした独自の食感が印象的なアイスプラント。イノシトールやβカロテン、プロリンは非常に高い栄養価を持っています。体にうれしいさまざまな効果があるので積極的に摂りたい野菜です。
食べ方もサラダやサンドイッチや和え物などと生で食べるだけでなく、シンプルに炒めたり、天ぷらのように揚げることもできますよ。それぞれの食感の違いを楽しむのもよいでしょう。
アイスプラントは萎びやすい野菜なので、常温ではなく冷蔵(野菜室)もしくは冷凍で保存することをおすすめします。普段の食事にアイスプラントをぜひ取り入れてみてくださいね。